構造用集成材の特長

構造用集成材は工場で品質管理のもとに生産される工業製品です。大きな節などの欠点を除き、木材の長所を生かしながら、様々な製品をつくることができます。人工林からの木材を有効利用でき、また製造段階でもエネルギー消費が少なく、そして炭酸ガスを製品として長く定着する地球環境にやさしい構造材です。
集成材は、木材特有の性能を保持しています。

  • 化学的に安定しているために、酸、アルカリに強い。
  • 比重も軽く、加工が容易である。
  • 熱伝導率が低く、保温性が高い。
  • 結露がしにくいなど調湿機能がある。
  • 触覚的特性に優れ、質感にあたたかみがある。

大断面集成材は、以下のような特長を持つ優れた構造材です。

強度性能
ラミナをグレーティングして選別、そして再配列してから積層接着するため、設計強度に応じた製品をつくることができます。
寸法安定性
積層接着される前に、ラミナは含水率8?15%に均一に乾燥され、接着、製品化されるので、全断面が均質な含水率となります。寸法安定性が良いのは、長期にわたって製品内で含水率の変化が少ないからです。
大断面・長尺材・曲げ材
均質な含水率による優れた寸法安定性が確保されるため、大断面や長尺材が可能となります。積層接着の段階でラミナ厚と曲げ曲率のルールを守ることで、曲げ材も可能となります。
耐火性
断面の大きい集成材では、表面が着火・燃焼すると、燃焼部分に過熱性を持った炭化層が形成されます。この炭化層によって、内部への急速な燃焼がおさえられ、同時に残存断面の強度低下を防ぐことができます。火災時に、集成材構造が急激に倒壊しないのは、以上のような理由によります。
耐久性
耐久性の高い接着剤が使用されていますので、接着剤の劣化及び接着剥離などの問題が発生することばありません。 また、防腐剤や防蟻剤を塗布または加圧注入することによって、さらに耐久性を向上させることも可能です。

桧四面背割材による束ね柱と重ね梁

乾燥精度の高い桧四面背割材を集成技術を用いて接着することにより、安定した強度と精度を併せ持つ高性能の構造材となります。
本作品では、地産桧の四面背割材(正角)を4本束ねた「束ね柱」と、桧・杉正角を2~4本重ねた「重ね梁」とを用い、適所に大断面集成材を配しています。従来大断面集成材以外では困難であった大規模木造建築の構造材として、桧・杉小径木部材の活用の可能性を広げたものです。